僧侶イメージ

2024年1月22日更新。

通夜・葬儀当日に供養のため、仏教の僧侶など宗教者をお招きした際に、宗教者をどのようにお迎えしたら良いか戸惑うことがあると思います。ここでは宗教者の迎え方や挨拶などをご紹介いたします。

 
【もくじ】
・僧侶への接待ってどうするの?
・僧侶へのお布施
・神式・キリスト教式の場合の接待とお礼
・布施ってそもそも何?
 

僧侶への接待ってどうするの?

通夜当日、僧侶が葬儀場へ到着したら、故人へお参りされるかを伺い、ご尊前へ案内をします。その後、専用の控室へ案内しお茶をお出しますが、お茶は葬儀社のスタッフが用意してくれることが多いようです。喪主・遺族は僧侶が一息ついたタイミングを見計らい、改めて挨拶に行きます。その際に、お布施やお礼、車代などをお渡ししますが、地域や僧侶によってもしきたりが違いますので、葬儀社などに確認が必要です。

通夜ぶるまいは、僧侶への食事も考慮した方が良いでしょう。僧侶への食事の準備や声がけは本来、喪主の役割ですが、今は葬儀社のスタッフが行います。食事が済み、僧侶が帰る際はお見送りをし、お礼を言います。僧侶が食事をしない場合には「御膳料」を包みます。御膳料を渡すタイミングは、開式前の挨拶の時にお布施と一緒に渡すか、お見送り時に渡すかですが、開式前に渡すことが多いようです。葬儀場が菩提寺などの場合には、僧侶が暮らす母屋や寺務所に食事を持って行き、喪主や遺族が帰る時に僧侶に挨拶をします。
 
葬儀当日もお迎えは、通夜当日と同じになります。お帰りは僧侶が火葬場に行くかどうかで異なります。僧侶の帰るタイミングは大きく分けて3つです。
① 火葬場まで同行せず、出棺を見送って帰る
② 火葬場に同行し、火葬炉前で読経を上げて帰る
③ 火葬場に同行し、収骨まで立ち合い遺族と一緒に葬儀場まで戻り、初七日法要を執り行って帰る
 
①の場合、遺族は火葬場に向かっていて僧侶のお見送りができないため、出棺時の短い時間で挨拶とお礼を言うか、もしくは開式前にすべての挨拶を済ませることになります。
②③の場合は、僧侶が帰る時に葬儀社のスタッフが喪主・遺族に声をかけるので、そのタイミングで宗教者をお見送りし、お礼を言います。


〈僧侶のお迎え挨拶例―通夜の場合〉
「本日はお忙しい中、早速ご足労いただきまして誠にありがとうございます。父もさぞかし安心することと存じます。定刻どおり始めたいと思いますが、なにぶんにも不慣れですので、よろしくご指導くださいますようお願いいたします。お部屋をご用意いたしておりますので、ひとまずお休みください。」

〈僧侶の迎え挨拶例―葬儀の場合〉
「昨夜は遅くまで誠にありがとうございました。本日もどうぞよろしくお願いいたします。開式までしばらく時間がございますので、控え室でお休みください。時間になりましたらお迎えに上がります。」
 
 

僧侶へのお布施

僧侶へのお布施は一般的に、通夜・葬儀・初七日法要までのお務めと、戒名を授けてもらう御礼を含めてお渡しします。料金ではないため、お経料・戒名料とは分けないことが多いですが、地域によっては通夜・葬儀・火葬・初七日法要とその都度分けてお渡しすることもあります。お渡しする封筒の表書きは「御布施」と書きます。

お布施イメージ


神式・キリスト教式の場合の接待とお礼

神式もキリスト教も宗教者の迎え方と心構えは仏式と同じです。キリスト教と神式での宗教者へのお礼は、表書きに「御礼」と書きます。
 

布施ってそもそも何?

布施とは他人に財を渡したり、相手の利益となるように教えるなど、「与えること」を指します。仏教においては三施(さんせ)といい、財施(ざいせ)・法施(ほうせ)・無畏施(むいせ)の3種類があるといわれています。財施とは他人に物品を施すことで、一般名詞としてのお布施はこれにあたります。法施とは仏の教えを伝えることで、僧侶の仕事になります。無畏施は困難にあっている人の恐れを取り除き、安心させてあげることを指します。
 
また、お金や物が無くても万人にあまねく施すという意味で「無財の七施」という考え方もあります。
① 眼施(げんせ)
やさしいまなざしで人に接すること
② 和顔悦色施(わげんえきじつせ)または和顔施(わごんせ)
にこやかな顔で接すること
③言辞施(ごんじせ)
やさしいことばで接すること
④身施(しんせ
自分の体でできることを奉仕すること
⑤心施(しんせ)
他人のために心をくばること
⑥床座施(しょうざせ)
席や場所・順番を譲ること
⑦房舎施(ぼうじゃせ)
自分の家を提供すること

※この記事は首都圏での葬儀における標準的な例です
 
 
 
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