2023年 12月 18日(月)
葬儀の事前見積り-メリットや取り方・見方・よくあるご質問について解説
2023年12月19日更新。高い金額の買い物をする時には、見積りを取ることが多いと思います。葬儀も同じです。しかし、葬儀の見積りは、心理的な影響もあって、お亡くなり後に取る場合が多いため、金額を確認するだけで、十分に検討することなく進めてしまうのが現状となっています。そこで、この記事では事前見積りの取り方や見方について解説します。葬儀で後悔しないためにも、この機会にぜひ見積りを取ってみてください。なお、お亡くなりになった後の「葬儀の打ち合わせ」については、葬儀の打ち合わせ-場所やタイミング、話し合う内容や注意点を解説をご参考ください。 【もくじ】 1.葬儀の事前見積りの概要 2.葬儀の事前見積りのメリット 3.葬儀の事前見積りの取り方 4.葬儀の事前見積りを取る際の注意点 5.葬儀の事前見積りの項目と見方 6.葬儀の事前見積りでよくあるご質問 7.まとめ:善は急げ。事前見積りは思い立った時に依頼しましょう 1.葬儀の事前見積りの概要 <葬儀の事前見積りとは> 対象となる方が存命中に、葬儀の見積りを取ることを言います。※厳密には、お亡くなり後にも葬儀の事前に見積りを取ることはできますが、この記事では、存命中に見積りを取ることを「事前見積り」として話を進めます。 <なぜ見積りを取るのか> ○葬儀は費用が高額になることが多いため○葬儀の経験の少ない人が多いため○故人様や遺族の状況によって葬儀内容が変わるためなどが挙げられます。葬儀の内容が変わると、費用も変わります。そのため、見積書で内容および費用を確認しておき、トラブルを未然に防ぎます。 <なぜ「事前」に見積りを取るのか> ○葬儀の内容・費用を冷静に判断するため○検討する時間を十分に取るためなどが挙げられます。通常、故人様の身体の状態を考慮し、お亡くなりから数日~1週間のうちに葬儀を済ませてしまうため、お亡くなり後に見積りを取ると、内容・費用を確認するだけで、十分に検討することなく進めざるを得ません。事前に見積りを取ることにより、内容面・費用面でのトラブルを避けると共に、満足のいく葬儀も行えるようになります。 <7人に1人が事前に見積り> 実際に事前見積りを取ることにより、様々な恩恵を受けられます。そのため、全国儀式サービスでは、皆様に事前見積りをおすすめしています。結果、ご利用者様の7人に1人が事前見積りを依頼されています。様々な恩恵については、2.葬儀の事前見積りのメリットで紹介します。 もくじに戻る 2.葬儀の事前見積りのメリット 大きく5つのメリットがあります。①内容を冷静に判断できる②葬儀の費用が明確になる③検討する時間を十分に取れる④準備しておくことが明確になる⑤万が一の際に一から決めなくて済む①②③により、満足のいく葬儀を行えるようになります。また④⑤により、万が一の際の不安が解消され、ご心配な方の治療や介護などに専念できるようになります。 2-1内容を冷静に判断できる 見積書で内容を確認して、希望するものになっているか判断できます。分からないことや専門用語がたくさんあっても、葬儀社に聞く余裕があります。また事前に担当する葬儀社の「顔が見える」「対応が分かる」ことからも、依頼するのが良いか検討することができます。 2-2葬儀の費用が明確になる 葬儀は高額になる場合が多いため、費用を把握しておくことで安心を得られます。もし予算に見合わない場合は、葬儀社に価格交渉もしやすいです。お亡くなり後に故人様を前にして値下げ交渉するのは、心理的に難しいのが実状です。 2-3検討する時間を十分に取れる ご自身および家族が望んでいる内容・金額になっているかを検討できます。望んでいるものでなければ、変更を依頼したり、他の葬儀社に相見積りすることも、時間的に可能です。特に相見積りは、お亡くなり後には心理的・物理的に行うことが難しいです。実際には、病院からお帰り先への搬送を依頼した葬儀社に、そのままの流れで葬儀も依頼する場合が多いです。 2-4準備しておくことが明確になる 準備することが明確になると共に、準備に掛ける時間もより多く取ることが出来ます。 <葬儀までに準備する主な内容> ○葬儀費用現金での支払いが多いです。高額の現金を用意しておく必要があります。 ○病院からの搬送先お亡くなり後は、故人様を病院内に長く安置できず、数時間中に、安置できる場所へ搬送する必要があります。 ○遺影に使用する写真写真を探すのにも、選ぶのにも、時間を要します。故人様が女性の場合は、特に時間を掛けて行う傾向にあります。 ○宗教・宗派の確認信仰している宗教・宗派に沿った葬儀内容にするのが一般的です。菩提寺(ご先祖の眠るお墓がある寺院)がある場合は、僧侶への相談も必要になります。 ○御布施宗教者への御礼です。現金でお渡しするため、葬儀費用とは別に準備が必要です。 ○納骨場所の確認お墓(納骨堂)の有無を確認します。無ければ、準備・検討が必要となります。 2-5万が一の際に一から決めなくて済む 事前に決めた内容(見積書)をベースに進められます。必要に応じて変更すれば良いので、その分だけ負担を減らすことができます。 <お亡くなり後に決める場合に負担が掛かる内容の一例> ○依頼先(葬儀社・斎場)葬儀を検討する場合、最初に悩む内容です。スマートフォンが普及して、万が一の際でも簡単に検索できるようになりましたが、「都市部では、情報が多すぎて選べない」「地方では、情報が少なすぎて選べない」という状況があります。全国儀式サービスでは、日本全国から独自の基準で厳選し契約した、信頼・実績のある葬儀社のみを紹介しています。その点で安心してご依頼いただけます。 ○葬儀の内容・段取りお亡くなり後に決める場合は、2時間ほど掛けて故人様を搬送・安置した後、さらに2~3時間ほど掛けて葬儀社と打ち合わせして決めるのが一般的です。事前に決めておくと、その分だけ打ち合わせ時間を短縮できます。結果的に肉体的な負担も減らすことができます。 ○参列していただく人の範囲お亡くなり後に決める場合は、故人様と縁のあった方々を十分に把握できていない中で、決めなくてはなりません。参列者の数は、葬儀の規模と連動し、費用に大きく影響します。また注意して参列者の範囲を決めないと、葬儀に呼ばれなかった方々との関係が悪化する恐れもあります。事前に決めておくと、費用および人間関係の面でのトラブルを回避しやすくなります。 もくじに戻る 3.葬儀の事前見積りの取り方 3-1依頼先 ①葬儀社②葬儀社を手配する会社などが挙げられます。全国儀式サービスは、②に該当します。ご契約企業・団体に所属される方とご家族を対象に、葬儀社を手配し、葬儀の支援を行っています。 3-2見積り内容 大きく分けて「概要費用」「詳細費用」の2つがあります。 <概要費用> 葬儀の大まかな費用。費用の目安を知りたい時に便利です。必要最小限の項目について回答することで、費用を算出して教えてくれます。 <詳細費用> 葬儀内容を詳細に詰めた費用。具体的に検討するため、見積書の形式で出してもらいます。葬儀社と打合せした上で費用を算出してもらいます。 この記事では、詳細費用での事前見積りを念頭に置いて解説しています。 3-3依頼方法 大きく分けて3つのステップで進めます。①葬儀社(葬儀社を手配する会社)に依頼する②葬儀社と打ち合わせをする③見積書を受け取る ①葬儀社(葬儀社を手配する会社)に依頼する <依頼手段> ○電話○ウェブサイトのお問合せフォームなどがあります。24時間365日受付しています。お急ぎの場合は、電話で依頼しましょう。依頼した後、あらためて葬儀社から電話連絡がありますので、葬儀社の案内に沿って進めていきます。 ②葬儀社と打ち合わせをする <打ち合わせ方法> ○電話での打ち合わせ○対面での打ち合わせがあります。 概算費用を希望する場合⇒「電話での打ち合わせ」となります。電話口で必要事項に答えていくと、その内容から目安となる費用を教えてくれます。正味15分程度で済みます。 詳細費用を希望する場合⇒「対面での打ち合わせ」となります。葬儀社と日程を調整した上で、後日打ち合わせを行います。予約なしに葬儀社(の斎場)へ直接訪問すると、通夜や葬儀の準備などで即時対応が難しい場合もあります。注意しておきましょう。以降は対面での打ち合わせについて、解説していきます。 <打ち合わせ場所> ○葬儀社の斎場○自宅などで行います。希望があれば日程調整の時に伝えましょう。また最近は、オンライン面談による打ち合わせが可能な場合もあります。葬儀社のホームページで確認するか、日程調整の際に直接聞いてみましょう。 <打ち合わせ時間> 1~2時間かかります。お亡くなり後に決めていく場合は、3時間くらいかかります。僧侶の都合を確認しながら、葬儀や火葬の日程も決めていく必要があるからです。 <打ち合わせ内容> まずは大枠を決めていき、その後に詳細項目を決めていきます。 ○大枠 ・お帰り先(安置場所) ・葬儀を行う場所 ・宗教・宗派(の確認) ・参列者の人数 ・葬儀の形式(二日葬・一日葬・直葬) など ○詳細項目 ・葬儀品目(棺や祭壇など) ・飲食接待(会葬返礼品や料理など) など ※お布施は僧侶に直接渡すため、見積書には含まれません。ただし、菩提寺をお持ちではなく、葬儀社に僧侶を紹介してほしい場合には、打ち合わせの際に相談しておきましょう。 ③見積書を受け取る 打ち合わせしたその場で提示される場合や後日郵送の場合があります。お急ぎの時は、その旨を打ち合わせ時に葬儀社へ伝えると、適宜対応してくれます。 <郵送の場合> 打ち合わせから一週間以内を目安に送られてきます。葬儀社によっては、外封筒で葬儀と気づかれないように対応してくれるところもあります。希望の場合は、打ち合わせ時に相談しましょう。見積書の他に、葬儀品目(祭壇や棺、供花、料理など)や斎場(葬儀を行う場所)の資料も入っているので、それも検討材料にしましょう。 もくじに戻る 4.葬儀の事前見積りを取る際の注意点 4-1必要項目を整理しておく 見積りの打ち合わせが円滑に進むように、あらかじめ質問される項目について整理しておくと、慌てません。 <整理しておくと良い項目> ○見積りの回答先(あなた)について ・お名前 ・住所 ・電話番号 ・ご心配な方との続柄 ○ご心配な方について ・お名前 ・生年月日 ・年齢 ・性別 ・住所 ・現在いらっしゃる場所 (病院/施設名・住所・電話番号) ○葬儀について ・万が一の際の故人様の搬送先 ・葬儀を希望される地域 ・葬儀の形式 (二日葬・一日葬・直葬など) ・葬儀に参列者する人数 (家族・親族の人数、一般の方の人数) ・宗教・宗派 (故人様が信仰していた宗教) ・菩提寺の有無 (先祖の眠るお墓があるお寺のこと) ・葬儀を行う場所 (希望があれば) ※全国儀式サービスへの依頼時には下記の項目もお伺いしています。 ・所属団体名 ・会員名 ・会員とご心配な方の続柄 4-2喪主および施主になる方が出席する 打ち合わせの際には、○喪主になる予定の方○施主(費用を支払う人)になる予定の方が出席するようにします。葬儀内容・費用に対しての行き違いやトラブルを防ぐのが目的です。また同様の理由で、できれば複数名で出席することが望ましいです。 もくじに戻る 5.葬儀の事前見積りの項目と見方 5-1費用項目の構成を理解しておく 基本的に見積書の書式は、葬儀社各社でバラバラとなっています。そのため、全体の費用がどのような構成になっているかを理解しておきましょう。 <葬儀の全体費用の構成> 葬儀社の見積書では、大別して2つの費用で構成されています。 ■葬儀費用通夜や葬儀・告別式で使用する品目やサービスなどに掛かる費用です。この項目の中には、○費用が固定の品目○条件によって費用が変動する品目があります。・お棺(固定)・祭壇(固定)・式場(参列者数によって変動)・安置施設(日程によって変動)・火葬料(地域によって変動)など ■飲食接待・返礼品の費用通夜・葬儀に参列していただいた方への御礼やおもてなしに掛かる費用です。この項目は、参列者の数によって、費用が変動します。・通夜振る舞い※・精進落とし・会葬返礼品・香典返し(即日返し)など※地域によっては行わないところもあります。 ■補足:寺院関係の費用葬儀社ではなく、宗教者に直接支払います。そのため、葬儀社の見積書には含まれておりません。・お布施・お車代・御膳料など 5-2見積書の見方 確認する際のポイントとして、5つを紹介します。 <全体の費用> 予算内に収めるために必ず確認しましょう。 <各項目の数量と費用> 数量が「一式」となっていたり、不明瞭になっていたりする品目がないか、確認しましょう。 <品目の過不足> 過不足がある場合は、見積書に反映してもらうよう、葬儀社に依頼しましょう。 <葬儀後に費用が増える恐れのある品目> 飲食接待・返礼品の費用などは、参列者の数で変動する恐れがあります。そのことが明確になっているか確認しましょう。 <専門用語や記載内容> 分かりやすいかどうかも重要です。分からない品目などがあれば、葬儀社に尋ねましょう。 もくじに戻る 6.葬儀の事前見積りでよくあるご質問 Q:見積りを依頼すると、その葬儀社から催促の電話などが掛かってきますか? A:基本的には掛かってこないと思われます。ただし、ご心配な方が危篤の場合や、郵送物の受取を確認する場合に、葬儀社から連絡が来ることはあります。その点を理解しておきましょう。また見積りを依頼した葬儀社に、必ずしも依頼する必要もありませんので、ご安心ください。 Q:相見積りを取るときの注意点はありますか? A:同じ条件で見積りを取るようにしましょう。そうすることによって比較しやすくなります。反対に、条件を変えると金額が大きく変わる恐れがあります。注意しておきましょう。 Q:遠方の郷里での葬儀を検討しています。どうやって見積りを取れば良いですか? A:葬儀社と直接打ち合わせすることが難しい場合は、全国対応のサービスを提供している所に依頼すると良いです(全国儀式サービスも日本全国に対応しています)。また最近は、Web会議ツール(Zoomなど)やLINEで対応してくれる場合もあります。一度確認してみることをお勧めします。 もくじに戻る 7.まとめ:善は急げ。事前見積りは思い立った時に依頼しましょう 葬儀の事前見積りには、様々なメリットがあります。 <事前見積りのメリット(再掲)> ①内容を冷静に判断できる②葬儀の費用が明確になる③検討する時間を十分に取れる④準備しておくことが明確になる⑤万が一の際に一から決めなくて済む①②③により、満足のいく葬儀ができるようになります。また④⑤により、万が一の際の不安が解消され、ご心配な方の治療や介護などに専念できるようになります。しかし、大病を患うと葬儀の話自体をしづらくなってしまい、実際にはお亡くなりの直前・直後に相談される方が多いのが現状です。そのため、事前見積りは思い立った時に依頼することが大切です。全国儀式サービスでも事前見積りを承っております。この機会にぜひご相談ください。 <事前見積りの依頼窓口> 全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する <事前見積りの依頼に役立つ冊子> はじめての葬儀「事前見積り」依頼・検討ガイド葬儀の見積りを取って検討するための手びきです(全24ページ)。 ○見積りの依頼から検討に至るまでのポイントや役立つ情報を、より詳しくまとめています。○図解やイラスト入りで、より分かりやすくなっています。○冊子タイプで、より見やすくなっています。 資料請求する(無料)