無宗教葬祭壇イメージ

無宗教葬という言葉は少し前から良く耳にするようになりました。宗教、宗派に縛られない葬儀は自由でよいと興味があっても、実際に無宗教葬とは何をするのか、まだ具体的なイメージができない人が多いのではないでしょうか。また、無宗教葬を行う上で注意すべき点は何でしょうか?



【もくじ】
・無宗教葬は「非」宗教ではない
・宗教者の代わりを遺族が行う
・亡くなった人をイメージして
・菩提寺がある場合には相談


無宗教葬は「非」宗教ではない

無宗教葬と聞くと、「宗教色を無くした葬儀」と捉えがちですが、無宗教葬とは「特定の宗派のしきたりにこだわらない葬儀」ということなので、極端に言えば、花祭壇に神饌物を飾って焼香をし、讃美歌を歌う、ということをしても良いことになります。ただ実際、このようなことをする人はいないとは思いますが。
 

宗教者の代わりは遺族が行う

無宗教葬を行う上で最も重要なことは「何をするか」です。宗教者を招いて葬儀を行う場合には、その宗教のしきたりに則って、宗教者が式の進行をしてくれます。しかし、無宗教葬では宗教者がいないため、通夜や葬儀の時間をどのようにして過ごすのかが重要になります。ほとんどの葬儀社では、ある程度の無宗教葬の式次第案(進行案)を持っていますが、葬儀の主体はあくまでも喪主や遺族ですので、葬儀社に全てを委ねるのではなく、何をすると故人が喜ぶか、故人らしい葬儀にできるかを考えて葬儀を執り行うべきでしょう。
 
無宗教の式次第の一例
① 開式
② 黙祷
③ 挨拶(なぜ無宗教で行うかなどをお話しする)
④ 故人略歴紹介
⑤ お別れの言葉
⑥ 献花
⑦ 黙祷
⑧ 閉式
 

亡くなった人をイメージして

無宗教葬はこれといった決まりがありませんので、故人らしい葬儀を執り行うことができます。故人の趣味の物を飾ったり好きな音楽を掛けたり、演奏するのもよいでしょう。または故人の好きな食べ物を振る舞ったりと、その人らしさを出すことができます。ただし、参列される方の中には、自由な形式の葬儀に違和感を覚える方もいらっしゃいます。そのため、挨拶の中などでなぜ無宗教葬にしたかなど、故人や遺族の想いや遺志を伝える必要も出てきます。

ピアノ演奏イメージ


菩提寺がある方は相談

菩提寺はあるがとりあえず葬儀は無宗教葬で行い、納骨の時にお寺に連絡する、と考える人もいるかもしれません。しかし通常は、菩提寺がある人はその菩提寺に供養してもらいますので、どうしても無宗教葬で葬儀を行いたい場合には、あらかじめ菩提寺に了承を得るか、遺族・親族だけで仏式の葬儀を行い、遺骨になった後に「お別れ会」など無宗教葬を行って故人とゆかりのあった人たちに会葬してもらうといった方法もあります。