意思表示イメージ

2023年12月19日更新。

亡くなった後でも自分の身体が役に立つなら…そんな思いから、亡くなった後の身体を献体に提供する意思を持つ人が増えています。具体的にはどのようにすれば良いのでしょうか。

 
 
 
【もくじ】
1.献体について
2.臓器提供について
 
 
 

1.献体について

献体とは、医学の教育・研究に役立たせるために、自身の遺体を大学などに提供することをいいます。

献体を行うためには、歯科・医科大学か、献体の会への登録が必要になります。さらに登録時と亡くなった後に献体として提供する際には、肉親の同意も必要になります。

通夜・葬儀は通常通り行って問題無いですが、出棺後は火葬場へは向かわず登録先の団体に向かうことになります。また、葬儀前に献体として提供し、葬儀は遺体が無い状態で行われることもあります。

献体した遺体は遺骨となって遺族の元へ帰ってきますが、その期間は通常で1~2年、長い場合は3年以上かかることもあります。

 
 

2.臓器提供について

臓器提供とは、脳死あるいは心肺停止後に、病気や事故などで臓器機能が低下した人へ臓器を提供することです。

提供するには、生前に本人の意思表示が必要ですが、本人の意思が不明な場合でも家族の承諾があれば提供は可能です。

臓器提供の意思は、
①健康保険証・運転免許証・マイナンバーカードの意思表示欄
②インターネットによる意思登録
③意思表示カード
で示すことができます。

 

意思表示には必ずしも家族の承認が必要なことはありませんが、臓器提供の意思があることを家族が知らないと万が一の時に家族が反対し提供の意思が生かされないことがあるため、事前に家族と話し合っておく必要があります。

また、実際の移植の際には家族の総意としての承認が必要なため、一人でも反対者がいれば臓器提供はできません。

臓器提供を行うには、臨終後すぐに医師に知らせ、登録機関に連絡してもらいます。アイバンクの場合も同様ですぐに連絡し、死亡後6時間以内に眼球の摘出手術を行います。

臓器提供カードイメージ

献体と臓器提供どちらも、最終的には家族の同意が必要になります。家族とよく話し合い、全員の理解を深めておくことが大事です。

 
 
献体・臓器提供登録団体

献 体
公益財団法人 日本篤志献体協会
〒160-0023
東京都新宿区西新宿3丁目3番23号ファミール西新宿4階404号室
TEL:03-3345-8498

アイバンク
公益財団法人 日本アイバンク協会
〒101-0054
東京都千代田区神田錦町3-2三基ビル4F
TEL:03-3293-6616

臓器提供
(公社)日本臓器移植ネットワーク
〒108-0022
東京都港区海岸3-26-1バーク芝浦12階
TEL:0120-78-1069(平日:9:00~17:30)

 
 
 
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