松屋グループ労働組合連合会 会長 鈴木 基祐様
 
2023年12月19日更新。
 
 

人間性豊かな、安定感のある生涯生活の実現を

 
――貴共済会の事業について教えてください。
 
 昭和55年に、労使共同福祉向上を目指し発足した松屋共済会は、松屋グループに働く従業員とその家族を含めて、慶び事は共に祝い、不幸な災害や、悲しみの時はお互いに助け合うという会員相互の互助精神に基づいて、会員とその家族に対して慶弔災害見舞を行うと同時に、共同福利の向上を通じて、人間性豊かな、安定感のある生涯生活の実現をはかることを目的としています。
 
 時代のニーズとともに事業内容も変化しますが基本は「慶弔災害給付」「疾病援助と予防」「貯蓄融資」「サービス活動」です。慶び事である結婚・出産・入学には松屋共済会としてお祝い金やお祝い品、祝電などの対応をしています。ご不幸には供花、弔電、弔慰金の対応。災害への対応では上部団体の大型共済に加入しより大きなネットワークでの相互扶助に取り組んでいます。共済会員の人生全般のトータルライフサポートと考えるとご自身又は身近なご家族の葬儀も大変大きな出来事です。経済的、気持的な両側面から力になれればと考えています。現代のような高齢社会では老後に関することも大事で共済会では介護案件への対応も検討中です。
 
 運営は発足当初から全松屋労働組合、今は松屋労働組合を中心に松屋グループ労働組合連合会で行っています。共済会員のライフサポート充実に向け、外部情報や他労組事例を研究し、共済会の立場でできる最大限の貢献施策への飽くなき取組みを続けていきます。
 
松屋グループ労働組合連合会
 
 
 

困ったとき頼りになる葬儀の制度

 
――儀式サービス制度導入の経緯を教えてください。
 
 共済会の思想は会員相互の互助精神です。ご不幸の際には弔電、供花、弔慰金といった対応がありますが従業員、組合員に対する更なるサポートメニューとして葬儀に関して検証し、平成14年に団体加入しました。「誰もが経験しなければならない『葬儀』」を、信頼できる葬儀社と提携する全国儀式サービスを通じることで、会員の皆さんには、金銭トラブルを防ぎ葬儀を安心して平穏に行っていただきたい、という趣旨で当時の委員長から提案があり労使プロジェクトで研究、検討し「共済会員にとって、困ったときに頼りになる制度」として導入しました。
 
 
 
 

「葬儀」に関する情報をわかりやすく

 
――全国儀式サービスに期待していることはありますか?
 
 今は葬儀もほとんど家族葬です。親戚以外の葬儀には、出向く機会もほとんどないと思います。一昔前は時々近所のお宅や町の集会所で葬儀があり、親戚や町会で取り仕切っていましたが今は生活環境も変化し、専門の業者の方にほぼお願いするのが一般的に多い流れです。参列経験や葬儀の体験も薄くなり葬儀が縁遠いものとなっていると思います。葬儀の雰囲気もその時なすべきことも、自分がその場面に立った時わからないというのが多くの人の実際ではないでしょうか。パンフレット送付やポスター掲示による定期的な情報提供はとても重要です。どうしても葬儀の関係なので常日頃から積極的に話題にしづらいところもありますが、昨今では『終活』という言葉も一般的になりつつあります。ツールを活用して会員の皆さんへの周知も日々努めていく必要があると感じています。
 
 情報社会は日々進化していきます。「そうなったときに、私はどうすればよいのでしょうか?」への誘導を行う必要があります。葬儀案件では共済会事務所、全国儀式サービスへきちんと繋がることです。受け皿となる可能性が高い執行委員は内容への深い理解が必要となります。また事務所への迅速な連携が重要です。職場のリーダーの皆さんもそうです。理解の深化に努めていきます。
 
 葬儀に関する安心感は大変重要です。ご遺族にとってはその後の法要、お盆などの大まかな知識というのも心配なところです。関連する情報についても連携して周知していけたらと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
 
 
 
松屋グループ労働組合連合会ウェブサイト
http://www.mgroren.or.jp/